徳一(とくいつ)
会津仏教文化の開祖(かいそ)、高僧「徳一(とくいつ)」は、今から1,200年以上も前の奈良時代に生まれ、奈良の興福寺(こうふくじ)、東大寺で法相宗(ほっそうしゅう)を学び修行したと言われています。
天台宗を開いた最澄(さいちょう)と宗教論争、三一権実(さんいちごんじつ)論争を繰り広げ一歩も引かなかったと言われ、真言宗を開いた空海には、徳一菩薩とまで呼ばれていました。
権力と結びつき腐敗化する奈良時代の仏教を嫌い、理想の地を求め、また、磐梯山の噴火で苦しむ人のために仏教の力によって山の怒りを沈め、人々を救いたいという思いにより会津にやってきました。
山岳信仰の地であった磐梯山の力と薬師信仰を中心に民衆を力強く導き、仏都会津の礎(いしずえ)を築きました。