堀相馬焼は、福島県双葉郡浪江町一円で生産される焼物であります。旧藩政時代には相馬藩内で生産される陶器すべてを相馬焼と呼んでいましたが、今は産地名大堀の名を入れて大掘相馬焼と呼んでおります。

創業は今から約300年前、藩士半谷休閑の下僕左馬という人によって創始されましたが、次第に近隣へと伝えられていきました。相馬藩はこれを藩の特産物にしようと、産地に瀬戸役所を配置して、資金の援助や原材料の確保等保護育成に努めたので、窯元も農家の副業として近隣8ヶ村に普及し、江戸末期には100数戸の産地となり、販路も北海道から関東一円、更には上州方面へと広がり一大窯業地帯と発展しました。

明治期に入ると藩の援助も無くなり、交通の発達と共に他産地との競合も大きくなり、大正期に入ると窯元も30戸と激減してしまいました。

昭和時代となり戦争による大きな打撃を受けましたが、戦後強力に立上り、昭和53年には国の伝統的工芸品としての指定を受け、今25軒の窯元が300年の伝統を守りながら21世紀に向けての新製品の改良に努力しています。